2015年10月29日(木)にNHKの「視点・論点」に出演します

 梅原淳は2015年10月29日にNHKの「視点・論点」に出演し、「新幹線輸出の課題」について語ります。放送時間はNHK総合テレビが午前4時20分〜午前4時30分、NHKEテレが午後1時50分〜午後2時です。どうぞご覧ください。

 
  • 2015.10.28 Wednesday
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2015年10月15日 速報 東洋ゴム工業製の鉄道用ゴム製品の不良について

 報道によると、東洋ゴム工業が販売した鉄道用防振ゴムのうち、少なくとも2005年以降に納入した製品の一部に同社の検査基準を満たさなかったもの、または検査自体を省略したものが混じっていたという。東洋ゴム工業は検査に不備のあった自社製の防振ゴムがどの鉄道事業者、軌道経営者に納入されたかを明らかにしていない。しかし、製造を担当した子会社の東洋ゴム化工品の資料を見ると、JR東日本のE231系通勤形直流電車500番台(山手線用)、JR東海の700系・N700系新幹線電車(ともに東海道新幹線用)の恐らくは一部に使用されているようだ。加えて、2015年10月15日付け毎日新聞朝刊によれば、レールとタイプレート(レールとまくらぎ、スラブとの間に入れる締着用鋼板)との間やタイプレートとまくらぎとの間などに挿入する軌道パッドも含まれていたとある。
 国土交通省に対して東洋ゴム工業は「緩衝材であるために安全性には問題はない」と伝えたという。現に存在するどこかの国の政府の言い分のようで呆れてしまうものの、この件に関する追及は行政各位や報道各位に任せたい。
 問題となっている防振ゴム、軌道パッドとも日本工業規格(JIS)で基準が定められた部品である。防振ゴムは「鉄道車両-防振ゴム通則」と銘打ちJISのE4710として、軌道パッドは「緩衝用軌道パッド」と銘打ちJISのE1117として参照可能だ。筆者の手元にも両規格書はあるが、取り急ぎ詳細は省かせていただきたい。
 これまで起きた列車事故やインシデント、トラブルのうち、防振ゴムや軌道パッドが原因の一つではないかと筆者が考えているものはいくつかある。製造元が不明という前提で以下のとおり挙げておく。

防振ゴム
・2011年5月27日にJR北海道石勝線で起きた列車脱線事故。
・2013年にJR北海道のディーゼル動車が起こしたトラブルの一部。
軌道パッド
・2015年8月9日にJR東日本東北新幹線で起きた車両の窓ガラス破損。
  • 2015.10.15 Thursday
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『JR崩壊』(角川書店)の発売について

 梅原淳が著しました『JR崩壊』が角川書店から角川ワンテーマ21新書として2013年12月12日に、電子書籍として同12月13日にそれぞれ発売となりました。どうぞよろしくお願いいたします。
 刺激的なタイトルで面食らわれる方も多いかもしれません。本書のテーマはここ数年の間にさまざまなトラブルに見舞われているJR北海道についてです。多発するトラブルの根源に一体何があるのかを同社の発足時、つまり国鉄の分割民営化にまでさかのぼって解き明かし、今後の道を探っていくことを主眼としました。
 本書の制作を通じて感じた点は圧倒的な無力感です。一連のトラブルの原因は確かにJR北海道が鉄道事業法に基づいて適切に鉄道事業を実施しなかった点にあり、監督官庁である国土交通省による厳正なる処分は必要でありましょう。しかし、そうした行為を生み出した背景にある気象条件や過疎化、行政による運賃制度といった諸問題、さらには同社の車両の多数を占めるディーゼル動車の供給先であった新潟鐵工所や富士重工業が相次いで鉄道車両製造部門から撤退(新潟鐵工所は倒産、富士重工業は撤退し、両社の鉄道車両製造部門を主として統合して新潟トランシスを設立)したことによる混乱という悪条件を前に、筆者は手をこまねいていてこれまで何の提言もできずにおり、恥じ入るばかりです。
 『JR崩壊』というタイトルではありますが、これはJR北海道をはじめとするJR各社がすでに崩壊してしまったという意味ではありません。このままの状態を続けていくとやがて崩壊するとの警鐘を鳴らすためのものです。
 本書ではJR北海道、そして将来のJR各社、鉄道会社各社が抱える問題とその解決策について多角的な分析を試みようと、有識者や関係者各位へのインタビューやコメントを盛り込んでいます。JR北海道と同様にJR三島会社と呼ばれる苦しい環境のなか、JR九州の経営に携わってきた元JR九州社長の石井幸孝(よしたか)氏、そして運輸評論家として主に地方交通線や第三セクター鉄道の問題の解決に取り組んでいる堀内重人氏のインタビューを掲載しましたし、それからJR北海道のトラブルの一因として取りざたされることの多い労働組合について実態を探るため、JR北海道の主要組合の全国組織である全日本鉄道労働組合総連合会(JR総連)と日本鉄道労働組合連合会(JR連合)とからのコメントを織り込むことができました。こうした意見だけでも本書をお読みになる価値があるのではと自負しております。どうぞ一度手にとってご覧いただければ幸いです。

  • 2013.12.17 Tuesday
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新年のあいさつ

 あけましておめでとうございます。2013年もどうぞよろしくお願いいたします。
 当ホームページは2012年7月以来、更新を行いませんでした。一つは筆者梅原淳の業務が多忙を極めていたからですが、もう一つはインターネットにおける一部の鉄道メディア関係者の言論レベルのあまりの低さに呆れ、距離を置こうと考えたからです。
 新しい年を迎え、多忙という状況は変わりません。しかしながら、当ホームページでは折を見ながら鉄道に関する話題を掘り下げて紹介する必要性を感じます。というのも、当方に寄せられる読者の皆様のご意見には、鉄道に関する革新的な提案から学校でのいじめなど多岐にわたり、やはりこれらの課題から逃げてはいけないと考えたからです。
 以前、ある方から児童向けの鉄道書の企画についてこう非難されました。
「中高生で鉄道書を読んでいる人間は負け組と見なされるし、鉄道好きというだけで高校受験のときの内申書に悪く書かれる。だから児童向けの鉄道書など無意味だ」と。
 知識不足と理解不足とを改めることもなく鉄道に関する原稿を執筆し、あるいは同様の姿勢で編集した書を世に送り出した責任は取らず、たとえば拙著に関して調べすぎなどと責任転嫁する行為がはびこっているようでは、若い世代の人たちが負け組と見なされるのも、内申書に悪く書かれるのも仕方がありません。鉄道趣味どころか、鉄道について考えることすらやめたほうがよいでしょう。しかし、そうした現状を何とか改めてほしいという声も聞かれますし、もとより当方もそのつもりです。
 以上が新年のあいさつとしてふさわしいかどうかはわかりません。いずれにいたしましても、皆様にとって2013年がよい年となりますようお祈りいたします。

梅原 淳 拝

  • 2013.01.08 Tuesday
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2012年5月23日 丸田祥三、『眠る鉄道 SLEEPING BEAUTY』(小学館、定価2500円+税)発売のお知らせ

 去る2012年4月30日、丸田祥三氏の写真集、『眠る鉄道 SLEEPING BEAUTY』が小学館から発行となった。どのような写真集であるのかは裏表紙に記された丸田氏の言葉が如実に示している。
「朽ち果てた鉄道車両。錆びた線路――。命を失い景色に同化していく鋼鉄の者たち。自然と文明が織りなす森の奥、目覚めることなき、その姿は“SLEEPING BEAUTY(眠れる森の美女)”と呼ぶに相応しい。その美は束の間であり、かつ永遠である。」
 本書は鉄道車両を中心に、構造物など、全国各地に点在するあるいは点在した延べ96にわたる廃車体や遺跡を撮影した写真集である。とここまで記すと、単なる「がらくた」の写真が列記されているのかと思われる方も多いことだろう。
 しかし、本書に掲載されている廃車体や遺跡は裏表紙の文言とは裏腹に「死んで」はいない。見る者に何かを訴えかけている。それは助けを求める声かもしれないし、恨み言かもしれないし、辛かった生涯の回顧かもしれない。いずれにせよ、がらくただと思われている存在一つ一つには紛れもなく生命の息吹が感じられる。無機質な物体をここまで表現した丸田氏の才能には感嘆せざるを得ない。
 本書はまた、鉄道愛好家として知られる小学館「IKKI」編集長の江上英樹氏の執念とも言える作業によって世に送り出されたものでもある。その一端は巻末の「作品解説」をご覧いただければたちどころにおわかりいただけることだろう。ここには延べ96にわたる廃車体や構造物の現役時代の写真が掲載された。現役時代の車両の番号は廃車体のものと同じというものまで見られる。梅原淳もひとかどのこだわりを抱いて仕事に取り組んでいるつもりではあるが、江上氏の情熱には脱帽さぜるを得ない。
 手前味噌で恐縮ながら、梅原淳は本書の監修を務めた。本書の魅力の一つである「作品解説」のデータの確認、そして現役時代の写真の手配など、ささやかながら協力させていただいた次第である。だからというつもりはなく、一読者としても本書は非常に魅力的で、見る者に何かを考えさせる写真集だ。ぜひ一度お手に取ってご覧いただければ幸いである。
  • 2012.05.23 Wednesday
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2012年4月1日 鉄道ジャーナリスト 史絵.さんの独立を祝う

  皆様、史絵.(しえ)さんをご存じでしょうか。ただいま史絵.さんは新進気鋭の鉄道ジャーナリストとしてまさに八面六臂の活躍ぶりを見せております。僭越ながら、当方は2009年8月から暫定的に、同年10月1日からは本格的に史絵.さんの指導に取り組ませていただき、本年2012年の元日をもちまして無事に鉄道ジャーナリストとして独り立ちいたしました。すでにこの間の経緯につきましては当人がブログで記したとおりでございます。その際に、当方は特にコメントを寄せてはおりません。史絵.さんが一人前の鉄道ジャーナリストとして、どこに出しても恥ずかしくない実力を身に付けたため、あえて何も言わずとも史絵.さんのこれからの実績が雄弁に語っていくと考えたからです。

 2012年3月初旬に史絵.さんは米国はサンフランシスコの鉄道の視察旅行に赴いております。当人のブログにてその報告を終えるに当たり、当方について触れたいとの打診をいただきました。そこで、この機会に史絵.さんの独立を祝す拙文を発表しようと考えた次第でございます。
 ところで、まずはサンフランシスコの鉄道に関してなぜ当方に関係があるのかにつきまして説明しなければなりません。実を言いますと、当方はかつて1970年代の終わりに父親の仕事の関係でサンフランシスコに住んでいたことがあり、この地で鉄道への理解を深めてきたという経緯をもっております。当方は、路面電車に関しての知識ならば若手ナンバーワンの実力をもつ史絵.さんを指導するに当たり、まずは当方が体験したサンフランシスコの路面電車の事情について説明し、史絵.さんと路面電車論を繰り広げようと考えたのです。
 討論の一例を挙げましょう。当時のサンフランシスコには、1930年代の設計でありながら、1970年代にあってもなお革新性に富んだPCC(Presidents’ Conference Committee)カーが第一線で用いられておりました。当方はPCCカーの優秀性や、日本の鉄道に及ぼした影響などについて語り、史絵.さんはPCCカーの日本版である東京都交通局の5500形の例を挙げて充実した討論となったことを覚えております。
 その後、史絵.さんはこのときの指導を忘れることなく、初の海外視察には光栄にも当方が初めて踏んだ海外の地を選んだのです。これは史絵.さんがもつ鉄道ジャーナリストの原点を探求するあくなき好奇心、そして不束な師を思いやる史絵.さんの優しい気持ちからきたものと考えております。

 いま史絵.さんは独り立ちして3カ月が過ぎました。当方を上回る実力をもつだけに多数の仕事が舞い込み、目の回る毎日とのことです。史絵.さんは独立しましたが、師弟の絆は一生続くものという考えは史絵.さんも当方も一致しております。したがいまして、これからは史絵.さんと当方とは対等の関係で皆様の前にお目にかかる機会もあることでしょう。
 皆様に自信をもって申し上げます。「鉄道ジャーナリスト 史絵.」は鉄道メディア界における2012年最優秀の新人であり、最大の事件です。皆様、今後とも史絵.さんをどうぞよろしくご指導のほどお願いいたします。

2012年4月1日 梅原 淳 拝
  • 2012.04.01 Sunday
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2012年3月11日 東日本大震災の発生から1年を経て

  去る2011年3月11日の14時46分に発生した東日本大震災から丸1年が経過しました。震災によって亡くなられた皆様には哀悼の意を表しますとともに、被害を受けられた皆様には謹んでお見舞いを申し上げます。

 当方は鉄道関連の分野で執筆等に携わる者であるから、個人的には東日本大震災で被災した鉄道がすべて復旧すれば理想的だ。しかしながら、鉄道が復興後の社会に必要とされず、その復旧によって後世に大きな負担を残すのであれば、躊躇することなく放棄してほしいと考える。
 2011年の9月にNHKラジオ第一放送の「私も一言! 夕方ニュース」という番組では「震災半年」をテーマに取り上げた。そのなかで、9月9日に放送された「どう立て直す? 被災地のローカル線」で当方は被災地の鉄道の現状と展望についてコメントさせていただいている。まだ震災から日が浅いため、当方は冒頭に述べたような厳しい見方は示していない。すると、生放送の番組中、地元の方から次のような声が寄せられた。
「三陸鉄道がいち早く復活してもてはやされているけれど、自治体はそんな金があるのならもっと困っている人に対して金を使ってほしい」
 このような意見は他にもあり、恐らくは地元からの声の半分近くはこうした意見であった。もちろん、いち早く復旧させた三陸鉄道の関係者の尽力には頭が下がるし、利用客の皆さんの利便を考えると、単純に三陸鉄道の復旧を優先度が低いとして切り捨ててよいとは思わない。ただし、被災者が直面している一番の問題は金銭面であることもまた確かである。当方が住む千葉県富津市でも津波によって漁業が大きな被害を受けた。復興させようにも資金がないために泣く泣く地元を離れる人の話も聞いている。金さえあればこのような問題は起きなかったはずだ。
 われわれが住む世の中は資本主義の世界である。貨幣すら廃止し、その後大虐殺を行ったカンボジアはクメール・ルージュの世ではない。それから、感情に突き動かされて社会の秩序を乱すことが許される世界ではないことを理解する必要がある。ここはジム・ジョーンズ率いる人民寺院が集団自殺したジョーンズタウンではないのだから。
 東日本大震災について、当方の同業者らは希望を語る人が多い。当方はそうした意見を否定はしないが、どことなくうわべだけで空虚なものに感じられる。そのようななか、手前味噌ではあるものの、鉄道ジャーナリスト史絵.が2011年3月11日に記した「黙祷」という題名のブログには、震災への無力感と現実的な抱負とが示されていて評価したい。
 当方の考えなど復興には何の役にも立たないだろう。「鉄道ジャーナリストを名乗っているくせに鉄道に冷たい奴がいる」とだけ思っていただければ幸いだ。
  • 2012.03.12 Monday
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2012年2月27日 朝日放送「ビーバップ! ハイヒール」出演のお知らせ

 朝日放送系列にて3月1日(木)の23時17分から放送される「ビーパップ! ハイヒール」に梅原淳が出演いたします。タイトルは「本当はめっちゃスゴイ! 新幹線」というものでして、新幹線のなかでも東海道新幹線が中心に取り上げられ、梅原淳はゲストブレーンを務めております。主に関西地区での放映とのことですが、ご覧いただける環境にいらっしゃいましたら、どうぞご覧ください。

  • 2012.02.28 Tuesday
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2012年1月11日 速報 山崎正夫前JR西日本社長の無罪判決について

 2005年4月25日に発生した西日本旅客鉄道株式会社福知山線塚口駅〜尼崎駅間列車脱線事故(以下、福知山線列車脱線事故)に関し、刑法第二百十一条第一項の業務上過失致死傷等の罪に問われていた山崎正夫前JR西日本社長に対し、2012年1月11日午前、神戸地方裁判所は無罪(求刑は禁固3年)を言い渡した。筆者には判決が妥当であるとか、不当であるといった感想は一切ない。理由は後ほど触れることにしよう。
 筆者は2011年11月に共同通信社から判決の見通しを求められた。その際、一審では執行猶予付きの有罪と回答したので予想は外れたこととなる。ちなみに、共同通信社にはコメントしなかったものの、筆者は二審では無罪の判決が出され、最高裁判所に上告された後、無罪が確定と考えていたので、無罪の判決は一段階早かったと言えよう。
 恐縮ながら、筆者は公判を傍聴したことはない。取材した記者の話や記事から判断するに、今回の裁判は争点が少々ずれていたのではないかと感じられる。山崎前社長が鉄道本部長在任中の責任を問う裁判であるから、福知山線列車脱線事故が起きた場所に速度照査機能をもつATS(自動列車停止装置)の不設置を決めたという具体的な責任が追及されるのかと思いきや、この事故を予見できたかどうかについての責任が問われていた。起訴の経緯からやむを得ないかもしれないが、これでは現業部門の責任者への裁判というよりも、JR西日本という鉄道事業者としての責任、そして鉄道事業者全体、さらには監督者の国土交通省の責任まで問うような内容を山崎前社長に追及していたのではないかと勘ぐられても不思議ではない。事実、公判中の記事を見返しても、明らかに山崎前社長が社長在任時の責任であると混同して書かれている記事が散見された。
 かような裁判であっても過去には有罪判決が出された例も見受けられるので、筆者は執行猶予付きの有罪と予想したが、これはなかなか苦しい判決である。ならば無罪判決がすっきりとしているのかといえば、本来争うべき点とは異なっているためにそうとも思えない。したがって、筆者は何の感想も抱き得ないのである。
 以前から指摘していることではあるが、今回の裁判でも国土交通省の前身である運輸省の関与ぶりがあまりというか全くと言ってよいほど重視されていなかった。たとえば、運輸省は1967年1月に鉄運第11号として地方鉄道法(現在は廃止。対象は鉄道事業法によるJR以外の鉄道事業者に相当)による事業者向けに「自動列車停止装置の設置について」といって速度照査機能付きのATSの導入を促す通達を出していたものの、民営化直後のJR各社のATSは安全度が低いということに配慮して廃止した点、またJR西日本に対して速度照査機能を備えたATS-Pの導入を指導した結果、大阪環状線と阪和線とに設置されたという事実がそれぞれ見過ごされている。JR西日本が運輸省の指導にどの程度従ったのか、さらには同省がどれだけの強制力をもって指導したのかまではいまだにはっきりとはしていない。山崎前社長の責任を問う過程で国土交通省の監督責任が問われることを避けたのか、あるいは単純に看過されたのかと考えるが、理由は不明だ。
 いずれにせよ、筆者は判決文も判決要旨も未読である。したがって、いまは雲をつかむような内容となるコメントしか出せない点をご容赦いただきたい。

  • 2012.01.11 Wednesday
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2011年9月19日 『鉄道の未来学』発売のお知らせ

  梅原淳が執筆いたしました『鉄道の未来学』(角川oneテーマ21。定価は税込みで760円)が2011年9月10日に角川書店より発売となりました。本書は、2010年代後半から2020年代にかけての鉄道の姿を展望し、問題点について可能な限り解決策を示したものです。ぜひ一度お手にとっていただければ幸いです。
 ところで、すでにお読みいただいた皆様から、本書の記述の誤りに関するご指摘をいただきました。当方の確認ミスによるものでございまして、おわびして訂正いたします。誤りの生じた具体的な場所と訂正点につきましては「鉄道よもやま話」中、「『鉄道の未来学』の正誤」をご覧ください。
  • 2011.09.19 Monday
  • NEWS


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