2010年6月10日

JR東海社員によるIC乗車券の不正使用について
 標記の件について、JR東海は2010年6月9日付けで社内調査の結果を公表し、該当する85人の社員についての処分も合わせて発表しました。梅原淳はこうした一連の不正使用はまことに遺憾であると考え、共同通信社を通じて2010年6月9日付けでコメントしております。この問題につきましては改めて述べたいと考えます。
  • 2010.06.11 Friday
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2010年4月2日

「都市問題」2010年4月号ご購読の勧め

 「都市問題」2010年4月号(財団法人東京市政調査会)が4月1日に発売となった。特集1は「高速鉄道の世界的新時代」である。本特集には、交通評論家の角本良平氏、京都大学大学院工学研究科教授の中川大氏、大東文化大学教授の今城光英氏、海外鉄道技術協力協会の秋山芳弘氏とそうそうたる顔ぶれが論文を寄せ、筆者も末席ながら「新幹線の技術力」と題して寄稿させていただいた。
 拙稿はともかくとして、本特集の論文はいずれも読みごたえのあるものばかりで、昨今の鉄道ブームで乱造されている文字の塊とは一線を画している。なかでも、筆者が感銘を受けたのは交通評論の大御所である角本良平氏の論文 「『新幹線』は正しかったか―過去70年の評価と今後の展望」だ。どのような内容なのかは「都市問題」をご購入いただくとして、その魅力の一端に触れられるよう、最後の一節を引用したい。
 「自動車・航空機の時代においては、鉄道の旅客輸送は『引き算』でしかない。まず自動車と航空機が選択され、それらでは運べない需要が鉄道に残るだけなのである。
 戸口から戸口への自動車、亜音速の飛行機の魅力は非常に大きい。現に、それらの能力を政治が整備しているとき、鉄道もといっても、利用は限られる。国内において、この現実を直視すべきであり、海外においてもそうなのである。」(角本良平、「『新幹線』は正しかったか―過去70年の評価と今後の展望」、「都市問題」2010年4月号、財団法人東京市政調査会、8ページ)
 筆者はここ10年の間、鉄道について他人が記した文章で、これ以上の正論を見た記憶がない。それほど今日の鉄道言論界は社会から隔絶された意見ばかりがまかり通っているのだ。
 日本の鉄道は、いまから32年前の1978年10月2日に国鉄が実施した列車ダイヤ改正を境にその姿を大きく変えた。それは、鉄道は自らが得意とする大量輸送と中距離輸送とで活路を見いだし、そうでない分野は縮小するという内容である。しかし、昨今の鉄道言論界はこうした歴史から学ぶことを怠り、いまだに半世紀も前のセンチメンタリズムを振り回して採算の取れない路線や列車に向けていたずらに郷愁を煽るだけだ。こうした行き過ぎた鉄道至上主義は、少子化が進む社会にあっては子孫に負債を押し付けるだけの背任行為とさえ言える。
 社会の大きな枠組みのなかでは、鉄道は大量輸送を得意とする交通機関であるに過ぎない。したがって、鉄道だけですべての交通需要をまかなうことなど不可能だ。もしも今日、鉄道が他の交通機関との競争に勝利し、すべてを消し去ってしまったとしたら、困るのは鉄道自身なのである。
 一例を挙げよう。現実的な問題として、鉄道のメンテナンスには線路に並行する道路と自動車とが欠かせない。逆に言えば、線路に並行する道路が通行止めとなれば、その鉄道は運行が不可能となってしまう。これは筆者の意見ではなく、歴史に刻まれた厳然たる事実だ。2005年12月から翌2006年1月にかけて新潟県内が豪雪に見舞われたとき、除雪車を用いて線路の除雪作業が可能であったにもかかわらず、並行する道路が通行止めとなったためにJR東日本の只見線は長期間不通となった。
 筆者は鉄道ブームを否定しないものの、ブームに便乗して鉄道への偏執狂的な愛情だけが跋扈する刹那的な状況を危惧せざるを得ない。そのようななか、角本良平氏の論文は本物だけがもつ風格をもち、しかも鉄道への真の愛情に満ちた内容となっていて、鉄道の未来を大いに示唆する内容となっている。繰り返しとなるが、「都市問題」2010年4月号のご購読をぜひともお勧めしたい。
  • 2010.04.02 Friday
  • -

2010年3月29日その2

鉄道ジャーナリスト史絵.ホームページ開設のお知らせ
 遅くなりましたが、梅原淳事務所の一員として活躍中の鉄道ジャーナリスト史絵.がホームページを開設いたしました。アドレスはhttp://shie-rail.umehara-train.com/です。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 なお、当面の間、当方に関する出版物・掲載誌に関しましては史絵.のホームページにて紹介することといたします。こちらもご覧いただければ幸いです。
  • 2010.03.29 Monday
  • NEWS

2010年3月29日

「鉄道よもやま話」を更新しました
「鉄道よもやま話」に「大阪市交通局7号線(長堀鶴見緑地線)で発生した鉄道重大インシデントについて」を追加しました。

2010年2月24日

緊急 JR西日本の沿線で発生した運行妨害につきまして
 既報のとおり、JR西日本の沿線ではお座敷客車「あすか」の運転に際し、撮影を目的とする一部の鉄道愛好家による線路内の立ち入りによって運行が妨害される事態が続けて発生いたしました。この件に関しまして、取り急ぎ、当方の意見を以下のとおり表明したいと存じます。

1.鉄道趣味を楽しむことを愛するのではなく、鉄道そのものに興味を抱いてください。安全や定時性が保たれてこそ鉄道に存在する価値が生じます。鉄道を愛する者が鉄道を殺してはなりません。

2.写真とは真実を写すものです。大勢の人が集まるような状況で撮影したにもかかわらず、車両以外に他に人や物が写っていない写真にいかほどの味わいが得られるのでしょうか。

3.一部のメディアのなかには、鉄道愛好家のあるべき姿とは偏執的に収集することが第一義であり、そのためには著しく社会性に欠けていたり、視野が狭くても差し支えないとの考えを流布しているところもありますが、そのようなことは決してありません。社会や家庭での生活と両立させてこその趣味であり、趣味の成果を他人と競うことなど無意味です。

以上でございます。

2010年2月24日 梅原 淳
  • 2010.02.24 Wednesday
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2009年1月6日

「出版物・掲載誌」を更新しました
あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。さて、梅原淳が執筆した記事が「週刊エコノミスト」1月12日特大号(毎日新聞社)に掲載されております。ぜひ一度ご覧ください。

2009年12月31日

「出版物・掲載誌」を更新しました
更新が遅くなりまして大変失礼いたしました。梅原淳が執筆した記事が「別冊太陽 100人の心に響いた絵本100」(平凡社)、「ひととき」2010年1月号(ジェイアール東海エージェンシー)、「鉄道時間 Vol.011」(イカロス出版)に掲載されております。ぜひ一度ご覧ください。

2009年10月24日

鉄道ジャーナリスト史絵.の誕生につきまして
 皆様に報告がございます。2009年10月1日から、梅原淳は新進気鋭の鉄道ジャーナリストとともに、執筆その他の活動を進めていくことと相成りました。
 このたび、鉄道ジャーナリストとしてデビューした者の名を史絵.(オフィシャルブログ「史絵.の鉄道旅」)と申します。史絵.はそれまで鉄道女優という肩書のもと、芸能活動を行っておりました。しかし、鉄道への想いをめぐらせているうちに鉄道女優では物足りなくなり、もっと広く、そしてもっと深く鉄道を理解し、その魅力やさまざまな課題を執筆を通じて世に伝えたいという決意を抱き、今回鉄道ジャーナリストとしてスタートを切ることとなった次第でございます。
 世は鉄道ブームと言われておりまして、史絵.もそのブームに便乗しての活動開始ではなかろうかとお考えの方も多いことでしょう。しかし、そのようなことはないと断言いたします。史絵.に対し、当方といたしましてはまずは鉄道に関する基礎知識を身に付けさせる所存です。そのうえで、一読しただけでわかる文章の記し方を指導してまいります。ブームによって鉄道への理解が深まったいまだからこそ、地に足を付けて一歩ずつ進んでいくことの大切さを学ぶ必要があるのではないでしょうか。
 来る2010年代、鉄道は1980年代と同様に大きな転機を迎えることは間違いありません。そのような状況のなか、史絵.は鉄道が社会の一員であるという大局的な見地に基づき、公正な評価のもと、若々しく、なおかつ独創的な考察を皆様に披露することを通じて社会に貢献し、ひいては皆様の幸福に寄与することを目標としております。皆様におかれましては、梅原淳ともども、史絵.にもご指導ご鞭撻いただければ幸いです。
 このたび、史絵.のデビューにあたり、僭越ながら当方の活動拠点を梅原淳事務所と名乗らせていただき、所在地も東京都大田区内から千葉県富津市内へと移転いたしました。梅原淳はもちろんのこと、史絵.へのご連絡につきましても、これまでどおり「梅原 淳へのお問い合わせ、ご依頼フォーム」をご利用ください。また、史絵.へのご連絡はshie-rail@umehara-train.comあてでも結構です。今後とも何とぞよろしくお願い申し上げます。
  • 2009.10.24 Saturday
  • NEWS

2009年9月28日の予告

福知山線脱線事故の最終報告書案の漏えい問題について
 既報のとおり、JR西日本は「西日本旅客鉄道株式会社福知山線塚口駅〜尼崎駅間列車脱線事故の報告書」を作成していた航空・鉄道事故調査委員会(現在の運輸安全委員会)の一部の委員に接触し、報告書の内容を事前に聞き出し、また、同社に不利とならない内容とするよう働きかけたという。あまりに軽率な行動であり、なおかつ事実が明るみになったときのリスクが巨大という点であきれてものも言えない。恐らくは、JR西日本の社内でも、このような不祥事にかかわった経営陣以外の人たちは筆者と同じような感想を抱いていることだろう。
 JR西日本が求めたというATSに関する記述の削除など、運輸省が1967(昭和42)年1月に地方鉄道事業者向けに発した「自動列車停止装置の設置について」という通達の「(2)速度照査機能をそなえ、速度照査地点を超えて列車が進行する場合、自動的に制動装置が動作するものとする。」という条文が存在した事実だけで簡単に否定される。この点についてJR西日本の経営陣が知らなかったというのはあまりにお粗末であるし、それを国鉄OBの委員に頼めば何とかなると考えた幼稚な思考にも驚く。たちのの悪い冗談にすら思えてしまうのだが、これが現実であることに筆者はいっそう落胆させられる。
 今回の不祥事について、筆者は9月28日午前6時30分からニッポン放送「上柳昌彦のお早うGood Day」にてコメントさせていただくこととなった。発言の趣旨はいま挙げた事柄のとおりである。不祥事の核心に迫るべく、筆者の考えを発表させていただきたい。お聴きいただける環境におられる方は、ぜひともお耳を傾けていただければ幸甚に存じます。
  • 2009.09.28 Monday
  • NEWS

2009年9月26日

「出版物・掲載誌」を更新しました
梅原淳が執筆した記事が「ひととき」2009年10月号(ジェイアール東海エージェンシー)、「鉄道時間 Vol.010」(イカロス出版)に掲載されております。ぜひ一度ご覧ください。


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